明日息子と何しよう

いじめにより不登校(4年目)になった息子と過ごした、約4か月の休暇を取った親父の記録。

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休暇12週目(12/16)終了「私の仕事」

さて、息子との時間を過ごすために取得した介護休暇も残すところあと4週。そろそろ自分も仕事への復帰の準備をしなければいけないと考えているところである。仕事は本当に激務。今の仕事を始めてから10年くらいは辛くて死にそうなこともよくあった。よく乗り越たなと、今でも自分を褒めたくなるし、あの頃を乗り越えてきたから大抵のことはイケる、という自信やメンタルもついたかなと思っている。

 

そんな中、自分でもびっくりの4か月という休暇取得。朝起きてから寝るまで息子たちと話し、ゲームをし、ご飯を作ったり、出掛けたり、自分を労り、読書し、趣味に没頭し…いい時間だ。ふと気付いた。「あ、寝る前にちゃんと歯も磨いてるし、コンタクトも外してる。」(今までやってなかったんかい!)そう、今まやってなかったこともよくあった。けど、違和感を感じてなかった。こんな当たり前のことさえ削ぎ落とされていたんだ。なんだかとてもびっくりして、仕事に復帰することへの恐怖が募ってきた。あんなに自信満々に「大抵のことはイケる」なんてギラギラして働いていたのに、自分は今、正直、不安を抱いている。

 

一度仕事の歩みを止めることで、今、外の世界から自分がやってきた仕事を見て恐怖している。

 

その仕事とは「教員」である。

 

私は教員。

 

今、何かと世間をお騒がせしている職だ。時間外労働?定時?なにそれ美味しいの?土日も仕事行きますけど?みんなそれ分かって教員になったんだろ?嫌なら辞めちまえ。迷惑だから。みたいな…。どちらかと言えばそんなタイプの教員なのだ。(ただ、決してオモテには出さないタイプ!絶対に同僚を責めたりはしない!)

 

だから不満があった。「なんでこんなに人の子のために頑張ってんのに、自分の子が不登校なんだ。担任何してんの?自分がやるしかない。自分だったら息子を学校に戻せる。」それが休暇を取る原点だったのかもしれない。

 

しかし、これまでこのブログに書いてきたように、自分の初期のアプローチは息子を苦しめることになってしまった。ゆえに目標を変え、息子を認め、信頼することで自分が変わった。この休暇で一番変化したのは自分だ。不登校というのは、こういう状況に置かれているのか。こういう精神状態なのか。理解できたなんて簡単には言えないが、少なくとも前よりは理解が深まった。

 

SNS上で交流させてもらっている、不登校の子をもつ方や、ホームスクールをされてる方の話しも本当にリアルで、目から鱗なことばかりだ。学校の外でこんなことが起こっているのか、何にも知らなかった、と衝撃を受けっぱなしだ。(Twitterでの交流を始めてよかった。この場を借りてお礼を言わせてください。フォロワーのみなさん。本当にいつもありがとうございます。みなさんとの出会いも、私が変化した大きなきっかけになっています。)

 

ある日息子が言った。「パパは、オレのことを、何かに生かそうとしてる?」その質問はもう半分「仕事のために?」って言ってるようなもんだと思った。鋭いよね。だから正直に答えた。「そうだね、息子君のように、今学校に行けなくて悩んでる人ってたくさんいるから、この休暇中に分かったことで、その人たちを助けられるなら、助けたいと思ってる。」

 

そう。この経験で、教員としてさらに深みが増した、と言ったら言い過ぎかもしれないが、引き出しは増えたかなとは思う。ただ、なんだろうな。なんでこんなことになっているんだろう。この世界は。子どもも大人も、みんな苦しんでる。誰得なんだろう。日本の教育は、オワコン化している。教育が終われば、日本が終わる。ただね、自分はこのままじゃ終わるつもりはない。なりたくてなった職だから。これは前々から思ってることだけど、どうにかあがいてみようかな、とは思う。

 

よし!残りの週で、気持ちをつくっていくぞー