明日息子と何しよう

いじめにより不登校(4年目)になった息子と過ごした、約4か月の休暇を取った親父の記録。

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休暇3週目(3/16)終了「人を助けるということ」

ある方から、うち(実家)の家系は、「先祖代々、人助けはもちろんのこと、社会規範を作ることにも傾倒していて、人と人が助け合う、
人と人が仲良く平和に暮らす、そこを目指してる人がいた」と教えていただいた。

 

そうなのかぁ、確かにご先祖様はお城に勤めてたと聞いた。祖父は…、父母は…、兄は…、自分は……え、ちょっと待って!みんな人を助けたり決まりを作ったりする仕事をしている!!そして息子は…名前に「人を助ける」という意味の漢字が入っている!しかもこの前、「人を助けたい。助けられるくらいの知識を身に付けたい。」と言っていた!さらに小さい頃、マラソン大会で気分が悪くなってしまった人を横目に走らないといけなかったことが辛くて「助けたかった…」と泣いていたことさえある!そのときは「考えすぎだよ〜」なんて言ってたけど…えええっ、ちょっとこれは鳥肌ものだ。

 

人助けの血、なんだな。自分は人助けなんて意識せずに学生時代を過ごしてきたけど、それまで身に付けてきた知識が結果的に人助けにつながっている。それが喜びで、生きている実感が得られている。だからこそ、ストイックすぎる、と言われることもあるけれども。そっかあ、その血が流れてるのかあ。

 

ただ、運命的な話しで始めてしまったけど、これって実はみんなそうなんじゃないかな。人の役に立ちたい、って、みんな思ってるんじゃないかな。自分が必要とされていると感じること、社会の一員である実感がもてること。これが一番心が満たされるんじゃないかな。だがしかし、それが難しい。周りの人が、評価してくれない人ばかりだったら?人を見る目がない人ばかりだったら?じゃあせめて、親は子どもに対し、あなたは大切だと伝え続けたいよね。そして、子どもの能力が社会の中で生かせるようサポートしていきたいよね。

 

そんなことを感じた3週目。さあ、来週が終われば休暇の4分の1が終わる。来週は息子と、どんなことしようかね。

 

休暇2週目(2/16)終了「The Sixth Sense」

表題のとおり、終わってしまった。早いなあ。いっぱいあるなあ、やりたいこと。息子との時間はもちろん、自分の時間も大切にしたい。Arduino始めたい、Python始めたい、3Dプリンタ欲しい、読書したい、筋トレしたい、ゴルフしたい、したいことだらけなんだよなあ。学生時代の自分に言いたいわ。今のうちにいろいろやっとけ!って。

 

ひとまずそれはいいとして、この休暇中これまでで息子と一番できたこと。それは「対話」。気持ちを言語化する息子の能力に感心しきりである。いつの間にそんなに成長したんだ、その考え面白すぎだろ、そんなことを思いっぱなし。中でも…

 

「俺は心と身体が分離していて、首筋の後ろあたりから常に俺を観ている。客観的に観ていると感じるし、きっとそれは理性で、俺に話しかけてくる。

神様って、信じてる人いるじゃん。多分、それって実はもう一人の自分だと思うんだよね。逆に言うと、俺の中には神がいる、って考えることもできる。」

 

いやあ、この話はさすがにビックリしたなあ。「どんなこと言ってくるの?天使と悪魔みたいな感じ?」って聞いたら「たいてい理性的なことを言ってくる。」と。少し間違えば、統合失調症、なんだろうか。なんだかある話を思い出した。確か中井久夫、という方だっただろうか。これこれ。

https://www.nhk.jp/p/meicho/ts/XZGWLG117Y/episode/te/NR9LXWMK28/

『「なぜ統合失調症は世界のどこにおいても人類の1%前後に現れるのか」という問いに対し中井久夫は「人類のために必要だから」という大胆な仮説を打ち出す。 大航海時代、孤独な決断によって数々の困難を冷徹に乗り越える船長には天候や空気などの微細な変化・徴候を読み取り次に何が起こるかを予測する能力が必要だった。その能力の基盤は統合失調症の症例と酷似する。かつて人類は誰しもその能力をもっていた。激変する人類史の中で不必要になったその能力が抑圧されることでこの病が生まれたのではないか。第二回は、「分裂病と人類」を読み解くことで病の根源的な意味に迫っていく。』

 

なんかこういうのも何だけど、人間が普段使えていない脳の領域が使えているような気がして夢があるんだよね。生かしたいよね。この世の中でたくましく生きる力をどうやって身につけさせるか、ではなくて、この世の中に対してこの力をどう生かすか、そりゃー難しいけど、なんかワクワクするんだよね。

 

さてさて、今週は息子とどんなことしようかね。

 

休暇1週目(1/16)終了「不登校の息子と過ごすための休暇」

まずはこのブログにこれから書いていくことについての経緯説明、じゃないけど、何があったかを残しておこうと思う。

 

息子は小学校でいじめられて不登校になり、もう4年目になった。このことの詳細は後に書くか書かないか分からないけど、「とにかく今自分にできる最大限のことはなんだ」と考えたとき、「休職」という言葉が頭に浮かんだ。休んで何ができるか分からないけど、息子とは朝少しだけ顔見せ合う、いや、下手すりゃ一週間顔見ないときだってあるような生活してる今よりは何かできるはず、って思った。

 

もちろん軽い気持ちで思った訳じゃない。自分の仕事上でのポジションとしてはそんな長期に渡って休むだなんて、そんなことできる訳ない部署のしかも主任なんかやってしまっている。一人でモンモンと考えてるうちは「現実的じゃないな」と思ったが、仲のいい同僚に話したところ、目が覚めたような顔をして「取るべきだ!」って言ってくれて逆にびっくりした。この言葉に背中を押してもらい、管理職との面談で話すことにした。

 

「かくかくしかじかで、休職しようと思っています。」すると管理職からは驚くべきリターンが。「実は一本釣りで、上から君の名前が挙がってる。休職するなら、無理かあ。いや、そういう理由なら休職するべきだよ。断っておくね。」思わぬキャ、キャキャ、キャリアアップの話があり、一瞬、正直言うと休職することへのためらいが出てしまったが、ためらわせてくれなかった。いや、たぶんそれでいい。ありがとうございます、管理職。さらに管理職からは休職ではなく、特別休暇を申請することを勧められた。特別休暇であれば給料の半分くらいの保険料が支払われるという話しだ。完全無給を覚悟してたので、なんてありがたいことだろう。

 

そんなこんなで話が進んでいった。

 

自分で言うのも何だけど、よく休暇なんて取ったよね…。いまだに信じられない。みんなもビックリ仰天してたけど、「頑張ってね」「よく決断したね」「今しかないからね」「後はまかせてください」「今まで命削って働いた分ゆっくりして」って言葉の数々。みんな、どんだけ優しいんだよ…。本当に泣けてきた。もうこうなったら結果出すしかないよね。

 

ただ結果とは言え、焦ったらダメだと思ってる。焦って、あー、今言わなければ良かった、ってことがすでに何度かある。どんな結果が残せるか、残さないかもしれないけど、とにかく、焦らずにいこう。

 

さ、明日は息子と何しよう。

 

ブログって何年ぶり

4か月の休暇を取りました。なかなかこういう機会もないのでブログを作ってみた。何年ぶりだろう、たぶん19年振りだと思う。大学生の頃はしょーもないこと書いてたな。これからもしょーもないこと書くと思う。たぶん…