明日息子と何しよう

いじめにより不登校(4年目)になった息子と過ごした、約4か月の休暇を取った親父の記録。

Twitterもやってます https://twitter.com/nanishiyoukane

休暇5週目(5/16)終了「日幸浴」

2週間前、念願の自作PCを完成させてからというもの、一日中マインクラフトにどっぷりな息子。Java版のマイクラで影MODを楽しむという夢が叶い※「今まで生きてきた中で人生で一番幸せだ!」そんなセリフじみた言葉で感動を爆発させていた。

 

※今までiPadでやっていたマインクラフトのPC版で、ゲーム中の景色がリアルになるという追加機能「影MOD」を導入したという話。ある程度スペックが高いPCでなければ動かすことができない。

 

ああそうか、このセリフ。どこかで聞いたことがあると思ったら、1992年のバルセロナオリンピック岩崎恭子選手が金メダルを取ったときに言った言葉と全く同じじゃないか。

 

当時自分は小学生だったが、よく覚えている。TVの中の大人たちが言っていた。「まだ14歳の子どもなのに、『今まで生きてきた中で』だなんて〜」大人たちにはこういう感覚があったからこそ、このセリフは名言になったのかもしれない。

 

当時、岩崎選手は14歳。現在、息子は13歳。同世代じゃないか。ひょっとするとこのお年頃の子どもたちは、周りの大人が気付かないうちに自分の人生を振り返りはじめているのかもしれない。そして、岩崎選手も、うちの息子も、同じような年齢で幸せの新記録を塗り替え、人生の絶頂を迎えた。

 

ただ、正直に話そう。自分の心の奥底ではまだこんな気持ちがちらちらとうごめいている。「いや、オリンピック目指して頑張ってきて、金メダルは確かに絶頂だけど、不登校でPC買ってもらって絶頂はちょっと言い過ぎでは…」正直に話したから許してほしい。もう言わない。

 

幸せかどうかは本人が決めることだ。誰が何と言おうと、とにかく息子はいま「今まで生きてきた中で人生で一番幸せ」なのだ。振り返ったら、そういう人生だったのだ。でもそういうことをいま思ってくれて、それを言葉で表現してくれて、笑顔を見せてくれて、親としては嬉しかった。

 

息子は毎朝自分から国語のドリル「うつしまるくん」だけはやっている。これは息子との約束だ。「PCやゲームは好きなだけやったらいい。その代わり勉強もすること。」息子はきちんと約束を守っている。これを始める前は字を書くことをかなり嫌がっていだが、ずいぶんしっかりした字を書けるようになってきた。集中して、15分程で終えているようだ。

 

少し欲張って、算数もと思ったが失敗だった。1日15分の勉強。だがそれでいい。今はそれを免罪符として、堂々と胸張って学校へ行かずPCを、ゲームを思う存分やったらいい。それでたくさん幸せの貯金をしたらいい。

 

息子にとって、いまはそれが大事だと思えるようになった休暇5週目。日々幸せを浴びる、日幸浴。