明日息子と何しよう

いじめにより不登校(4年目)になった息子と過ごした、約4か月の休暇を取った親父の記録。

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休暇7週目(7/16)終了「黒歴史」

息子が小学校に入学して間もない頃まで、息子はいつも楽しそうだった。運動神経は良くはなかったが、ある程度物知りで、周りからはイケメンと言われ、優しく正義感があり、女の子からモテモテで、親から見てもリア充そのもので、息子はいいなぁ、なんて思っていた。

 

最近息子が、その頃のことを思い出して話してくれる。中でも印象的なのは、◯◯警察をしていた話だ。とにかく息子は、ゲームやYouTubeなどの子どもにとって魅力的なものが嫌いだったらしく、ゲームの話をしたり、「ユーチューブ〜♪」と歌ったりした友だちに対して「やめなさい!」と厳しく取り締まっていたらしい。

 

息子は言う。「何でそんなことしてたか分からない。あそこまでしなくてよかったと思う。」息子は今や、ゲームやYouTubeにどっぷりな生活をしている。だからこそ、そう思うようになったのだろう。視野が広がった、と言ってもいいのかもしれない。ちなみに親である自分は2つともどっぷりである。

 

また、息子はこれらのことを「黒歴史だ」と言う。どうやら息子は、この◯◯警察の取組みが自分がいじめられた原因に違いない、と行き着いたようだ。自分がいじめられた原因をつきとめるなんて、なかなかできるもんじゃないと感心すると同時に、確かにクラスにそんな警察がいたらめんどくせえなと思う。だからと言って、いじめられてもしょうがない理由なんてものはない。

 

息子は「まじめのくせに」と言われ、失敗をからかわれ続けて心が折れた。なるほど、つながった。まあ、つながったところでどうしようもないし、過去に戻って息子に「ちょっと柔らかくなりなよ〜」って言えたとしてもたぶん状況は変わらないだろう。変えることはできないが、自分で気が付いた、ということに価値があるのだと思う。

 

また、息子は言う。「あのまま大人になってたら、痛い人になってたと思う。」確かにそうかもしれない。「大人になって、挫折してたかもしれないね。大人になって挫折すると、なかなか復活できないんだよ。息子君は、これからだから。それに昔のことは昔のことで、否定はしなくていいよ。」と伝えた。

 

あの頃の自分も自分。否定はせず、受け入れた上で、やり直したらいい。そして、新たな道でまた別のリア充になったらいい。息子が好きな、パラレルワールドみたいな話しだが、そんな新たな世界線を生きれるなら、なんか楽しいんじゃないかな。